2011.3.11の大震災でサーバが壊れ、半年後に主要部分を復活させましたが、一部のリンクは閉じたままでした。このほど2014.11.17に、全面的に復活いたしました。



2016年3月に、またサーバのトラブルがあり、1ヶ月ほど閉鎖されておりましたが、このほど、部分的に復活しました。



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DATE & TIME  © Koichi OHNO




 連 絡 先 
 
 NAME:  大野公一おおの こういち: Koichi OHNO
 E-MAIL: ohnok*@m*.to*hoku*.ac.jp (*を除いてご使用下さい)
      (注: ohnok@qpcrkk.chem.tohoku.ac.jp は、東日本大震災後使用できなくなりました。)


 略 歴 
 
 本籍地:  東京都 台東区
 生年月日: 1945年9月19日[乙酉 乙女座(virgo)]
 出生地:  北海道 旭川市
 学歴・職歴:
  1958年 札幌市円山小学校 卒業
  1961年 札幌市立向陵中学校 卒業
  1964年 札幌旭丘高等学校  卒業
        東京大学 教養学部理科I類入学
  1968年 東京大学理学部化学科 卒業
        東京大学大学院理学系研究科入学
  1972年 東京大学教養学部助手
  1973年 理学博士(東京大学)
  1980年 東京大学教養学部助教授
  1989年 東京大学教養学部教授
  1994年 東北大学理学部教授
  1995年 東北大学大学院理学研究科教授
  2004年 国立大学法人東北大学大学院理学研究科教授
  2007年 放送大学客員教授 →  2015年度まで
  2009年 東北大学定年退職 最終講義(2009.03.06)
        豊田理化学研究所 (常勤)フェロー:2013年3月31日まで
        東北大学名誉教授 → → →
  2013年 東北大学大学院理学研究科客員研究者 → 2015.3.31まで
        国立情報学研究所客員教授 → 2016.3.31まで
        NPO量子化学探索研究所・理事長(研究所長) 2013年年2月 →→→

 特別研究員:
   Ramsay Fellow(1975-1977/United Kingdom)/文部省在外研究員(長期)
 非常勤講師: 東京農工大学(1980年-1993年)
        学習院大学(1983年-1984年、1990年-1995年)
        青山学院大学(1988年)
        東京工業大学(1993年)
        静岡大学(1994年)
        岩手大学(1999年)
        九州大学(2003年)
        大阪大学(2003年)
        山口東京理科大学(2006年)
        日本大学(2008年)
        いわき明星大学(2009年)
        東北大学(2015年)
        北海道大学(2016年)
        このほか、
        新潟大学、お茶の水女子大学、東京都立大学、名古屋大学大学院で集中講義
 役職等:   日本化学会理事(平成9年度-10年度)
        日本化学会常議員・代議員等各種委員会委員
        日本化学会東北支部支部長(平成19年度)
        日本化学会東北支部副支部長(平成18年度)
        東京大学教養学部第三(予算)委員長(平成3年-5年)
        東京大学教養学部進学情報センター運営委員長(平成2年-6年)
        東北大学理学研究科・理学部運営検討委員会委員(平成7年-13年)
        東北大学理学部化学科学科長(平成9年度)
        東北大学大学院理学研究科化学専攻長(平成10年度)
        分子構造総合討論会運営委員
        分子科学研究会委員
        物性研究所共同利用専門委員会委員
        分子科学研究所学会等連絡会議委員
        日本分光学会代議員
        日本化学会欧文誌編集委員・日本化学会誌編集委員
        日本学術会議連携会員(平成18年-29年)
        日本学術会議専門委員
        日本学術振興会専門委員
        21世紀COE理論解析グループリーダー
        分子科学会運営委員
        第1回分子科学討論会(仙台) 実行委員会委員長 ノーベル化学賞受賞者H.W.Kroto先生を招聘
        放送大学主任講師(客員教授)(平成19年→→→→→→→→平成27年)
        特定非営利活動法人量子化学探索研究所・理事長(研究所長)(平成25年2月→→→)
 所属学会等: 日本化学会
        日本物理学会
        分子科学会
        原子衝突学会
        有機物性研究会
                米国化学会
        Who'sWho in the World
 受賞:   日本化学会学術賞 「原子衝突を利用する分光法の開発と分子表面特性の研究」
 表彰:   日本化学会フェロー


 論文/研究業績 

 ○発表論文一覧

 ○代表的業績:「ポテンシャル表面解析法の開発に基づく理論化学の新パラダイム」

 ○国際的特別紹介記事

  ☆米国化学会機関誌 C&E News 1983年8月1日号
    「Penning Spectroscopy Studies Molecules」

  ☆米国地球物理学会機関誌 EOS 1983年9月20日号
    「Molecular-Orbital Experiments」

 ○発表論文被引用状況 <Hirsch index=37>

 Koichi OHNO CITATION RANKING  Up-Date/2017/08/05

  188 J.Am.Chem.Soc. 105, 4555 (1983)

  176 Chem.Phys.Lett. 384, 277 (2004)

  155 J.Phys.Chem.A  109, 5742 (2005)

  139 J.Phys.Chem.A  110, 8933 (2006) 

  136 J.Chem.Phys.    94, 2675 (1991)

  115 J.Chem.Phys.    91, 1618 (1989)

  102 Phys.Chem.Chem.Phys.15,3683(2013)

   87 J.Mol.Struct.   442, 221 (1998)

   87 J.Chem.Phys.    81, 4447 (1984)

   85 Phys.Rev.Lett.  52, 2269 (1984)


   82 J.Chem.Phys.    95,  918 (1991)

   76 Organometalics  26, 3597 (2007)

   74 J.Chem.Phys.    79, 3251 (1983)

   73 J.Chem.Phys.   105, 7536 (1996)

   72 J.Phys.Chem.A  111, 4527 (2007)

   70 J.Chem.Phys.    96, 6523 (1992)

   64 J.Mol.Spectrosc.77,  329 (1979)

   63 J.Chem.Theo.Comp.6, 1538 (2010)

   57 J.Phys.Chem.A  101, 5038 (1997)

   56 J.Phys.Chem.A  113, 1704 (2009)


   56 Chem.Phys.Lett. 469,  57 (2009)

   52 J.Phys.Chem.    88,  206 (1984)

   51 J.Am.Chem.Soc. 108, 6505 (1986)

   50 J.Phys.Chem.   99, 14247 (1995)

   49 J.Chem.Phys.    72, 2880 (1980)

   48 Theo.Mod.Chem.Bond.3,199 (1991) 

   48 J.Phys.Chem.A  109, 7319 (2005)

   46 J.Phys.Chem.A 111, 10732 (2007)

   45 J.Phys.Chem.   100, 8204 (1996)

   45 J.Chem.Phys.    95, 5524 (1991)


   43 J.Mol.Spectrosc.72,  238 (1978)

   42 Bull.Chem.Soc.J. 45, 996 (1972)

   41 J.Phys.Chem.A  111, 5099 (2007)

   40 Phys.Rev.B    77, 054302 (2008)

   40 J.Chem.Phys.   110, 3773 (1999)

   38 Surface Science 147, 356 (1984)

   38 Chem.Phys.Lett. 404,  95 (2005)

   35 J.Phys.Chem.Lett. 1,1841 (2010)

   35 Chem.Phys.Lett. 83,  243 (1981)

   34 Phys. Scripta 78, 058122 (2008)


   34 J.Am.Chem.Soc. 107, 8078 (1985)

   34 Phys.Rev.Lett.  65, 3257 (1990)

   32 J.Chem.Theo.Comp.5, 2734 (2009)

   31 J.Phys.Chem.A  104, 6940 (2000)

   31 J.Phys.Chem.A  103, 6746 (1999)

   31 J.Phys.Chem.   99, 14678 (1995)

   31 J.Phys.Chem.   97, 12718 (1993)

   30 Chem.Phys.Lett. 418, 208 (2006)

   30 J.Am.Chem.Soc. 107, 8082 (1985)

   29 Chem.Phys.Lett.398, 240  (2004)


   29 Chem.Phys.Lett.  84,  6  (1981)

   28 J.Phys.Chem.   99, 17093 (1995)

   28 Chem.Phys.       87, 399 (1984)

   27 Chem.Phys.Lett.  447, 21 (2007)

   27 Chem.Phys.Lett. 301, 356 (1999)

   27 J.Phys.Chem.    90, 2015 (1986)

   27 J.Phys.Chem.     86, 440 (1982)

   27 Chem.Phys.Lett.  64, 560 (1979)

   27 Chem.Phys.Lett.  33, 293 (1975)

   26 Organometallics 28, 2218 (2009)


   26 J.Am.Chem.Soc. 130, 17228 (2008)

   26 J.Phys.Chem.A 109, 10535 (2005)

   26 Chem.Phys.Lett.  23, 561 (1973)

   25 J.Chem.Phys. 129, 2973605(2008)

   25 J.Elec.Spect.    88, 143 (1998)

   25 J.Elec.Spect.   88,  155 (1998)

   25 Bull.Chem.Soc.J. 49, 418 (1976)

   24 J.Elec.Spec.   113,   35 (2000)

   24 Bull.Chem.Soc.J. 47,1608 (1974)

   24 J.Phys.Chem.    93, 3062 (1989)


   24 J.Phys.Chem.    87, 4346 (1983)

   24 Int.J.Quant.Chem. 29,677 (1986)

   24 Theo.Chim.Acta  81, 355  (1992)

   23 Bull.Chem.Soc.J. 77, 887 (2004)

   23 J.Phys.Chem.A  105, 4189 (2001)

   23 J.Phys.Chem.A  101, 3284 (1997)

   23 Chem.Phys.Lett.  70, 526 (1980)

   22 J.Phys.Chem.A  112, 2962 (2008)

   22 Chem.Lett.      33, 1372 (2004)

   22 Chem.Phys.Lett. 322, 189 (2000)


   22 J.Phys.Chem.A  103, 9925 (1999)

   22 Solid.Stat.Com.  45,  99 (1983)

   21 J.Phys.Chem.   102, 6184 (1997)

   21 Chem.Phys.Lett. 414, 265 (2005)

   20 Chem.Phys.Lett. 460, 55  (2008)

   20 J.Phys.Chem.A 111, 13168 (2007)

   20 J.Phys.Chem.    99, 9687 (1995)

   20 Chme.Phys.Lett. 53,  571 (1978)

   20 J.Phys.Chem.    93, 1800 (1989)

   19 J.Chem.Phys. 126,2434782(2007)


   19 J.Chem.Phys.    81, 2183 (1984)

   19 Surf.Sci.      115, L128 (1982)

   19 Phys.Rev.B      21, 3399 (1980)

   18 J.Chem.Phys. 128, 144111 (2008)

   18 J.Phys.Chem.A  104, 1393 (2000)

   18 J.Chem.Phys. 124,2192784 (2006)

   18 J.Am.Chem.Soc. 109, 5614 (1987)

   18 J.Organom.Chem. 252, 121 (1983)

   18 Chem.Phys.       37,  63 (1979)

   17  Chem.Phys.Lett. 381, 177 (2003)


   16 J.Chem.Phys.   120,  781 (2004)

   16 J.Chem.Phys.   117, 5209 (2002)

   16 J.Chem.Phys.   117, 5707 (2002)

   16 J.Phys.Chem.    95, 4250 (1991)

   16 J.Chem.Phys. 126,1503312 (2002)

   15  J.Phys.Chem.A 114, 11896 (2010)

   15 J.Phys.Chem.A  106, 6541 (2002)


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ○共同研究者一覧

 ○研究グループPast/Present一覧


 ○論文発表の歩み(原著論文のみ)
  1969M2 六本木 ●●●
  1970D1     ●
  1971D2     ●
  1972D3     ●●
  1973RA 駒 場 ●●
  1974      ①●
  1975  英 国 ●●
  1976      ●
  1978  駒 場 ●●
  1979      ●●●②
  1980AP     ●●●●
  1981      ●●
  1982      ●●●
  1983      ③●●●●●
  1984      ●●●●④●●●
  1985      ●●●
  1986      ●●●⑤
  1987      ●
  1988      ●●
  1989P     ●●●●●●⑥
  1990      ●●
  1991      ●●●●●
  1992      ●●⑦
  1993      ●
  1994  青葉山 ●●
  1995      ●●●●●
  1996      ●⑧
  1997      ●●●●●●●
  1998      ●●⑨●●
  1999      ●●●●●●●⑩●
  2000      ●●●●●●●●⑪●●
  2001      ●●●●●●●⑫●●●●●●
  2002      ●●●⑬●●●●●●●●●⑭
  2003      ●●●●●●●
  2004      ●●⑮●●●●●●●●●⑯●●●●●
  2005      ●●●●⑰●●●●●●●●
  2006      ●⑱●●●●●●●●●⑲●●●●●●
  2007      ●●●⑳●●●●●●●●●
  2008      21●●●●●●●●●22
  2009PE 長久手 ●●●●●●●●●23●
  2010      ●●●●●●●●24●
  2011      ●●
  2012      ●●●●
  2013  青葉山 ●●25
  2014      ●●●●●
  2015      ●●●●26●●●●●
  2016      ●●●●27


 著 書 等 

 ○著書(英文著書は発表論文一覧参照)

  「量子物理化学」(東京大学出版会:1989 第9刷:2004年8月)
  「新版化学」(井口洋夫・木下実・大野公一・坂田祥光・中村暢男・福田豊・目良誠二・山本孝二・西條元康・
    鈴木彰・齊藤幸一共著/実教出版:1989)
  「分子科学とは - そのあらまし」(井口洋夫・馬場宏明・大野公一・植田夏・小尾欣一・笛野高之・齋藤修二・
    国府田隆夫・松永義夫・正畠宏祐・村上幸人・中原弘雄・田附重夫・木村啓作・伊藤光男・黒田晴雄・大野公男共著
    /日本学術振興会:1990)
  「化学IB」(井口洋夫・木下実・大野公一・坂田祥光・中村暢男・宮本健・歌川晶子・齊藤幸一・丹伊田敏・
    山本孝二共著/実教出版:1994)
  「化学II」(井口洋夫・木下実・大野公一・坂田祥光・中村暢男・宮本健・歌川晶子・齊藤幸一・丹伊田敏・
    山本孝二共著/実教出版:1995)
  「量子化学」(岩波書店:1996 第19刷:2018年08月24日)
  「化学入門」(大野公一・妹尾学・今任稔彦・高木誠・福田豊・池田功共著/共立出版:1997 第27刷:2014年2月25日)
  「化学入門」(井口洋夫・木下実・大野公一・坂田祥光・中村暢男・福田豊・目良誠二・山本孝二・西條元康・
    鈴木彰・齊藤幸一共著/実教出版:1998)
  「化学IB」(新訂版)(共著/実教出版:1998)
  「化学II」(新訂版)(共著/実教出版:1998)
  「量子化学演習」(岩波書店:2000年4月26日、第3刷2009年1月23日)
  「基礎から学ぶ熱力学」(岩波書店:2001年4月)
  「教育現場からの化学Q&A」(共著)日本化学会編(丸善:2002年6月)
  「化学I」(井口洋夫・木下実・中村暢男・宮本健・大野公一・村田滋・村上忠幸・丹伊田敏・渡辺範夫・
    山本孝二・齊藤幸一・歌川晶子・吉本千秋共著/実教出版:2002)
  「化学II」(井口洋夫・木下実・中村暢男・宮本健・大野公一・村田滋・村上忠幸・丹伊田敏・渡辺範夫・
    山本孝二・齊藤幸一・歌川晶子・吉本千秋共著/実教出版:2003)
  「図説量子化学 -分子軌道への視覚的アプローチ-」
   (大野公一・山門英雄・岸本直樹共著/裳華房:2002年11月10日 第5版1刷2013年2月)
   同上中国語版:「圖解量子化學-對分子軌域的視覺研究方法」(魏明通訳 五南出版 2006年1月18日) 
  「大学生のための例題で学ぶ化学入門」
   (大野公一・村田滋・錦織紳一共著/共立出版:2005年12月、2017年2月25日第18刷)
    「初歩からの化学」
   (荻野博・大野公一・吉良満夫共著/日本放送出版協会:2008年3月20日、2009年2月20日第2刷)
  「化学用語辞典(英和)」
   (荻野博・山本学・大野公一 編/東京化学同人:2008年12月)
  「化学用語辞典(和英」)
   (荻野博・山本学・大野公一 編/東京化学同人:2009年1月)
  「量子化学」
   (濱田嘉昭・大野公一共著//日本放送出版協会:2009年3月20日、2012年1月第2刷)
  「これだけはおさえたい 化学」
   (井口洋夫・木下實・齊藤幸一・木下実・中村暢男・宮本健・大野公一・村田滋・村上忠幸・
    丹伊田敏・渡辺範夫・山本孝二・歌川晶子・吉本千秋共著/実教出版:2010年4月20日)
  「科学者の本棚」ー『鉄腕アトム』から『ユークリッド原論』まで
   岩波科学編集部編(大野公一他共著/岩波書店:2011年9月27日、2012年1月20第2刷)
  「物理化学入門シリーズ 量子化学」
   (裳華房:2016年2月10日、第1版第2刷)
  「現代化学 No.547 15-18 (2016年10月)基礎講座:絵解き分子軌道(1)化学結合ができる仕組みに迫る」
    *** 化学結合ができるのは、どのような仕組みによるのか?その謎に迫ってみよう *** (東京化学同人)
  「現代化学 No.548 15-19 (2016年11月)基礎講座:絵解き分子軌道(2)分子が折れ曲がる仕組みに迫る」
    *** いくつかの原子から分子ができるのは、どのような仕組みによるのか?
       結合どうしの角度はどのようにして決まるのか。その謎に迫ってみよう。 *** (東京化学同人)
  「現代化学 No.549 15-18 (2016年12月)基礎講座:絵解き分子軌道(3)化学反応の仕組みに迫る」
    *** 化学反応はどのような仕組みで起こるのか?化学的安定性の条件は何か。
       化学反応で、電子はどのような役割を担うのか。その謎に迫ってみよう。 *** (東京化学同人)

 ○訳書

  「化学数学」(石田俊正・大野公一共訳/マグロヒル:1992)

  「マクマリー 一般化学(上・下)」荻野博・山本学・大野公一共訳/東京化学同人:2011)

 ○編修
 「化学入門コース(全8巻)」(岩波書店:梅澤喜夫・大野公一・竹内敬人 編)

 「化学入門コース/演習(全4巻)」(岩波書店:大野公一・竹内敬人 編)

 「物理化学入門シリーズ(全5+α巻)」(裳華房:原田義也・大野公一・中田宗隆 編)



 インターネット教材 

  Web School by Koichi OHNO(←「量子化学」英語版のダウンロード)

  国際純正・応用化学連合(IUPAC)では、
  World-Wide Chemical Education Network というシステムを介して、
  化学入門コース6「量子化学」(大野公一:岩波書店)の英語版を、国際的テキストとして公開
  しています。無料でダウンロードできます。
  このテキストは、国内の国際コース用教材や海外の授業用テキストとして広く利用されています。
  教育用には、承諾を必要とせずに自由に利用することができます。これは、テキストの入手が困難
  な地域の学生への国際貢献です。英語以外への翻訳希望も相次いでいます。


 インターネット計算機 

  超高速分子振動・分子軌道計算プログラムWebMO8
  (東日本大震災後4年半使用できなくなっておりましたがようやく復旧させることができました。)

  ベンゼン・ナフタレン・アントラセン・ピレンなどの芳香族炭化水素分子の分子振動と分子軌道の
  計算を、今すぐリアルタイムで簡単に行うことができます。パイ電子系の結合の伸縮と電子状態の
  変化の特徴を考慮する、Coulsonのパイ電子理論に基づいて1978年に開発した分子力場法(MO8法)
  (J.Mol.Spectrosc.72,238 (1978))など、独自開発の計算法です。この分子振動計算法MO8は、分
  子軌道MOを求めるヒュッケル法と同様に簡便な方法を分子振動について実現したものです。ヒュ
  ッケルMO法は定量性が不足していますが、K.OHNOの分子振動計算法MO8は、平均誤差20 cm-1
  という非常に高い精度を与え、最適化不要で予測計算ができます。
  電子スペクトルの計算も簡単にできます。実測との一致も大変よい計算結果がでてきます。計算速
  度は極めて高速です。DFT計算では1年もかかる分子振動計算が、わずか数分程度でできます。
  DFT計算では負荷が重すぎてできないような、ベンゼン環が何十個もある巨大なサイズの多環芳
  香族分子でも、難なく計算できます。因みに、ベンゼン環が7個のコロネンでは、わずか1秒程度
  で、分子振動と電子スペクトル(励起状態)の計算までできてしまいます。有機ELや夢の有機物
  半導体素子などの開発で重要なペンタセンなどの、先端材料の振動状態・電子状態を調べるのにも
  役立ちます。研究と教育にどうぞご利用ください。

  このプログラムの本格版は、NASA(米国航空宇宙局)の研究者も利用しています。また、六角形の
  ハニカム格子を基本とするカーボンネットワーク、ナノグラフェン類の理論的予測計算にも応用で
  き、物性と分光を結びつける先端科学の世界で利用されています。


 アカデミック・メッセージ 

  科学者を志す若人へ
  科学者を目指してみませんか?
  科学の世界はまだ誰にも知られていない謎や神秘に満ちています。その道には越えなければならな
  い山も渡らなければいけない川もありますが、弛みない歩みを繰り返すうちにいつしか眺望絶佳・
  百花繚乱の世界へとたどり着くことでしょう。その一瞬までの道すじは決してたやすいものではあ
  りませんが、新しい世界への扉は、そこへ辿り着こうとする人の勇気と情熱を待ちうけています。
 
  心に残る1冊
  学問との出会いと六角模様:
   学問との出会いがいつであったか、今となってはまったく定かでは・・・・・
   「大野君、可哀そうに、難しいテーマが当たったね。・・・・」・・・・・・
   幼児期に刷り込まれた六角模様の不思議な魅力(魔力?)のおかげ・・・・・
  六角模様の本との再会:
   私が再び六角模様の本と出会ったのは、父の葬儀を終え、父が直前まで・・・
   ナノチューブをも思わせる整然とした縦長の六角模様がそこにあった。・・・
   ここかしこに父が引いたと思われるアンダーラインがあり、・・・・・・・・
  片山正夫先生との縁: 
   六角模様の本との縁は、その後も引き続いて起こった。・・・・・・・・・・
   私が大学1年のとき夢中になって読み、現在専門にしている物理化学方面に・
   ・・・・・・本には人生を左右する不思議な力が秘められているようである。

  独創性を高める教育をめざして (PDF: 114 kB)
  独創性はどのようにすれば育むことができるのでしょうか?急に身に付くわけで
  はありませんが、非常に良い方法はあります。一時的に評価を高めることには拘
  泥せずに、実践し続ければ、自ずと創造性・独創性が豊かになって行きます。 
  (理科教育の何が問題か‐‐‐「岩波科学2010年5月号」           

○読書(勉学関係)リスト


 サイエンス・エッセー  

  事象と数理の関係

  科学とは  見えぬものを見る


 サイエンス・パズル  

  バルマーの謎
   
   水素原子のスペクトルについてバルマーが1885年に発表した公式は、多くのテキ
   ストに載っていますが、それがのどのようにして発見されたのか、大きな謎とさ
   れています。わずか4本のスペクトル線の波長から、その後量子力学の誕生へと
   繋がる公式が、どのようにしたら出せるのか。この謎の究明に挑戦し、1973年に
   (大学の助手になった翌年)この問題の解法を見つけました。自分で解いてみた
   い人には、上のリンク「バルマーの謎」をクリックしないことをお勧めしますが、
   この謎に関心をおもちの方は、どうぞご自由にご覧ください。


 ゼ ミ   東京大学一般教育ゼミナール(大震災後、ようやく再開しました)

  東京大学で、少人数教育として、「分子科学入門」「分子軌道」「量子分子科学入門」な
  どのゼミナールを行いました。学期末に発表会をしたり、実際に学会発表したこともあり
  ました。非常に多数のゼミの卒業生が、科学の最先端の分野で活躍しています。    


 全学教育講義 

  科学論(化学結合と化合物の世界)(1)(PDF:5.3 MB)

  科学論(化学結合と化合物の世界)(2)(PDF:3.5 MB)

  これはオムニバス方式の「科学論」の2回分として、 2005年12月21日と2006年1月11日に
  行った講義の内容です。大学1年生に、科学の世界・化学結合と化合物の世界について学
  び、今後に役立ててもらうことを企図して行ったものです。この講義を聴けなかった方々
  にも参考になれば幸いです。                           

    全学教育:化学A 2015 電子教室

  2015年4月から半年間、6年ぶりに東北大学の全学教育を担当しました。講義に用いた資料や、講義後の補足など、
  上のリンクから、ご覧いただけます。 受講生専用ページとして開設したものですが、いろいろな立場の方々に、
  参考にしていただくことができるよう、このほど、公開することといたしました(2016年4月)。


 大学院講義 

  イオン化過程と電子分光(講義内容と受講者の感想)

   「イオン化過程と電子分光」について、基本的なところから平易に解説しています。    
   また研究上のブレークスルーを行うのに大切な考え方や技法(ワザ)を伝授しています。  


 講演(学外非常勤講師) 

  相互作用ポテンシャルを巡る諸現象の観測と予測(九州大学)(PDF File: 2.4MB)

  化学の世界の地図作り(山口東京理科大)(PDF File: 7.7MB)

  電子分光による分子表面と分子軌道の観測(山口東京理科大)(PDF File: 2.3MB)


 特別講義(出前授業) 

  スーパーサイエンス・ハイスクール特別講義スライド(PDF File: 1.39MB)

  SSH 岩手県立水沢高校 特別講義 アンケート調査結果

  

 最近の研究発表例 

 ○炭素の新しい単体として、多角柱型の炭素の存在が、理論計算で明らかになりました。
  
  ハムスターの回し車のような形の炭素分子が存在し、
  それを平面に並べると新しい形のナノシートができ、
  積み重ねていくと新しい形のナノチューブができることが、わかりました。
  グラファイト、ダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブに加え、
  多角柱(英語でPrismといいます)を基本構造とする、面白い形の炭素がいろいろ存在することが見つかりました。

    
上の図をクリックすると拡大されます。
 ○実験に基づいて分子軌道の外形を決めるproject!   量子力学の方程式に従う「分子軌道」を実験データから決定することは、これまでほと   んどできていませんが、私たちが開発した「2次元ペニングイオン化電子分光法」と   「トラジェクトリ解析法」に基づいて、窒素分子や一酸化炭素分子の分子軌道の形を   実験に基づいて決めることにはじめて成功しました。    国際会議招待講演スライド(PDF File: 4.0MB)    Bull. Chem. Soc. Japan 77(5), 887-908 (2004).(Accounts:招待論文)    Chem.Phys.Lett. 391(4-6), 366-373 (2004).  ○化学反応経路を理論的に全て明らかにするproject!未知の化学へのチャレンジ   「化学反応の量子原理:化学の世界の羅針盤」を発見しました!   これまで、一定の化学組成から、どのような化合物が出来得るか、また、それらがどの   ような反応経路で結ばれているかを完全に解明する方法は存在しませんでした。   私たちは、これを可能にする新しい方法「超球面探索法」を発見しました。    → K.Ohno and S.Maeda, Chem. Phys. Lett. 384(4-6), 277-282 (2004).   この方法を用いると、未知の化学反応の経路が、既知物質の構造から出発して「芋づる式」   に全て探り当てることができるようになります。つまり、元素記号と原子数で表される個々   の化学式について、その化学式で表される全ての異性体を明らかにし、それらをつなぐ反応   経路および遷移状態をすべて暴き出し、また、いくつかの解離生成物へと分解する反応経路   も全て調べあげることが、はじめて可能になりました。これまで、反応経路に沿って、遷移   状態を自動的に調べ上げるアルゴリズムは存在しませんでしたが、それがはじめて出来るよ   うになりました。   解離反応を自動的に見つけることができるということは、その逆に合成反応をみつけたこと   になります。しかも、解離生成物を組み合わせて、解離する前の物質を過不足なく(何の副   産物も出さずに)作る方法ですので、これは、化学的に、最も重要な合成反応経路の指針を   与えます。すなわち、材料をまったく無駄なく使い不要なものを残さない反応経路が、探索   できるので、わたしたちが見つけたこの方法は、いま人類に求められている最高の「元素戦   略」に適い、「グリーン・サステイナブル・ケミストリー」の 推進にきわめて有力な手法   となります。   → 元素戦略 : グリーン・サステイナブル・ケミストリーへのチャレンジ   私たちのSHS法(超球面探索法)は、化学結合の形成・組換えにはポテンシャル曲面を下に   押し下げる相互作用が支配的に重要な働きをするという考えに基づくもので、遷移状態や活   性化エネルギーに関するエバンス・ポラニやマーカスの理論にも通じる考えが前提となって   います。SHS法によって、平衡構造から遷移状態や解離の経路が面白いように次々とみつか   り、芋づる式に反応経路が暴露されてきています。星間反応や未解明の反応機構について、   謎を解明することに夢を膨らませています。  → 化学反応経路自動探索法(GRRM)  → 第20回化学反応討論会講演内容  → 国際会議招待講演スライド(1)(PDF File: 5.3MB)  → 国際会議招待講演スライド(2)(PDF File: 1.4MB)   世界初の化学反応経路自動探索プログラム GRRM が誕生しました!    GRRMプログラムは、     従来の方法ではまったくできなかった「化学反応経路の全面自動探索」ができます。    GRRMプログラムは、     最先端の専門的な知識や経験や技能をまったく前提とせずに、     人工知能(AI)に匹敵する世界初のアルゴリズムを搭載したコンピュータの働きによって、     未知の化学を切り拓いてくれます。   GRRMプログラム ⇒ 未知の化学へのチャレンジ(解説)    ⇒ 元素戦略 : グリーン・サステイナブル・ケミストリーへのチャレンジ(解説)
ACCESS RECORDS OF THIS PAGE 1: 1998.06.17 1000: 1999.10.11 2000: 2000.07.13 5000: 2001.07.10 10000: 2002.02.10 20000: 2002.10.10 30000: 2003.03.16 40000: 2003.08.22 50000: 2004.02.14 60000: 2004.07.12 70000: 2004.11.26 77777: 2005.03.16 80000: 2005.04.06 88888: 2005.09.06 90000: 2005.09.27 100000: 2006.03.06 110000: 2006.08.02 120000: 2007.02.02 130000: 2007.07.01 140000: 2007.12.14 150000: 2008.05.12 160000: 2008.10.16 170000: 2009.03.07 180000: 2009.08.06 190000: 2010.01.07 200000: 2010.06.04 210000: 2010.10.07 220000: 2011.02.14 2011.03.11(東日本大震災のためサーバ故障) 230000: 2012.09.19 240000: 2013.07.25 250000: 2014.07.18 260000: 2015.04.24 270000: 2016.01.30


ペ-ジの先頭   東北大学 ???   仙台 ???

  LAST UPDATE   © Koichi OHNO