GRRM概要
[GRRMプログラムの概要]
○ それぞれの化学構造からどのような反応経路が存在するのか、それを自動的にどんどん暴き出すことを可能にしたのが、ポテンシャルの非調和下方歪み(Anharmonic Downward Distortion) を利用する超球面探索法SHS・非調和歪追跡法ADDFです。反応経路・遷移状態を、自動的に見つけ出し、反応機構の常識となっていたことを覆す発見が、次々となされています。○ 励起状態のポテンシャル面の自動探索が可能になり、これまで、計算化学・理論化学の専門家でもほとんど手を出せなかった 様々な光化学過程の謎を、どんどん解き明かすことができ始めています。
○ 複数の反応物間の反応過程を自動的に暴き出すことを可能にしたAFIR法によって、触媒サイクルの自動探索すら可能になり、 反応経路自動探索が飛躍的に効率化し、新しい反応過程の理論設計に画期的なツールが提供されました。
○ GRRMプログラムは、2003年に開発が始まり、
2010年にSHS/ADDFを搭載したGRRM1.22(非並列版)が、
2011年にマルチコアの計算機での並列探索機能と光化学解析機能を搭載したGRRM11(並列版)が、
2014年10月にAFIRを加えたGRRM14がリリースされ
2018年3月に、SC-AFIR/DS-AFIRを搭載したGRRM17がリリースされました。
2021年7月に、速度論解析・周期境界条件等の新機能が追加されたGRRM20がリリースされました。
→「GRRMプログラム機能比較表」
GRRMの基本仕様
[GRRM]は、 HΨ=EΨを解く量子化学計算法を利用して、化学反応経路をコンピュータで自動的に探索するプログラムです。 [GRRM]にはこれまで不可能であった反応経路を追跡して遷移状態を自動的に発見することを可能にするアルゴリズムが搭載されています。 GRRMプログラムの各Versionについては、以下の資料をご参照ください。・GRRM1.22
・GRRM11(pdf)
・GRRM14(pdf)
・GRRM17・AFIR Home Page
・GRRM20のPage
[GRRM20]には、以下の新機能が追加されています。 <GRRM20の新機能> ・速度論シミュレーションと速度論ナビゲーション ・周期境界条件の利用による結晶構造探索・結晶表面反応解析 ・巨大系(>500原子)オプティマイザー ・AFIR探索のカスタマイズツール ・インターフェイスの追加(ORCA) 詳しくは、GRRM20のPageをご参照下さい。 [GRRM17]には、以下の新機能が搭載されています。 <GRRM17の新機能> SC-AFIRとDS-AFIRが利用可能に。 LUPとRePathが高速化、 TURBOMOLEとSIESTAのインターフェイスが追加。 MPIが利用できる環境では、MPIを用いた並列分散処理が可能に。 <GRRM17のご利用> GRRMプログラム利用登録が必要です。 アカデミック版の利用申請およびセキュリティーツールの発注は サイエンステクノロージー社のHome Pageで扱われます。 また、AFIR Home Pageで、AFIR利用登録が必要です。 --------- [GRRM]の動作環境とプログラムパッケージ ------------------- [GRRM]は、Gaussianプログラム(G03/G09/G16)で計算されるエネルギー値を利用します。 ※[GRRM1.21-1.22]では、Gaussian以外でも、Gaussian入力データ形式と のインターフェイスを用意すれば、GamessやMolproなども、利用可能です。 ※GRRM11では、Molproを利用するOptionがついています。 ※GRRM14では、Molproが利用できるほか、Gamessなども利用可能です。 ※GRRM17は、Molpro, Gamessに加え、TURBOMOL, SIESTAも利用可能です。 プログラム開発に使用したGaussianプログラムは以下のようになっています。 GRRM1.n/G03 GRRM11/G09 GRRM14/G09 GRRM17/G09 GRRM20/G09-G16 開発に使用されたGaussianプログラムと異なるVersionのGaussianプログラムをご利用される 場合は、Gaussianプログラムの仕様変更の影響が及ぶことがありえますのでご注意下さい。 [GRRM]は、Linux環境でのみ利用できます。GRRMプログラムご利用の条件
☆ GRRM20は商用化されましたので、次のページをご参照のうえ、ご購入ください GRRM20のPage ☆ GRRM20より前のGRRM17,GRRM14, GRRM11, GRRM1.22は、非商用版です。 以下の案内にしたがって、ご利用ください。 ・研究教育機関等のアカデミックな組織に所属し学術研究活動・教育学業活動を活発に行って いる場合、ユーザ登録を行えば、「普及用モニター版」が登録者専用でご利用いただけます。 モニター版のユーザ登録ご希望の方は、以下の登録申請フォームをダウンロードし、下の電 子メールアドレス宛にお送りください。 GRRM1.22は、教師・学生等の教育関係者、開発業務にかかわる技術者にご利用いただけます。 論文発表・学会発表等を活発に行っている研究者には、GRRM1.22に加え、GRRM11、GRRM14、 GRRM17を、ご利用いただけます。 なお、学生・ポスドクなど、アカデミックな固定職をおもちでない方が、GRRM1.22以外を ご利用される場合は、研究責任者からお申込いただくよう、お願いいたします。 < GRRMモニター版のアカデミックユーザ登録申請フォームのダウンロード > ・ モニター版の提供を中止することもありえますが、その際はご容赦ください。 ・ 下記の登録申請書フォームへのリンクが有効な場合、登録申請が可能です。 ・ GRRM1.22ユーザ登録申請書フォーム ・ GRRM11アカデミックユーザ登録申請書フォーム ・ GRRM14アカデミックユーザ登録申請書フォーム ・ GRRM17アカデミックユーザ登録申請書は、 サイエンステクノロージー(ST)社のHome Pageで扱われます。 ST社の「STLib for GRRM17」の利用申込・コンタクトフォームから、 GRRM17の利用申請を開始することができます。 ・企業等、アカデミックな組織以外に所属される場合は、研究開発支援・共同研究など、 なんらかの方法でGRRMプログラムの発展を応援していただくことが必要となります。 GRRM1.22, GRRM11, GRRM14をご利用になりたい方は、電子メールで下記宛お申し込み下さい。 E-mail: oh*nok@*to*hoku.ac.jp (*を除いてご使用下さい)