シ ン ポ ジ ウ ム  「化 学 反 応 経 路 探 索 の ニ ュ ー フ ロ ン ティ ア」

● シンポジウム「化学反応経路探索のニューフロンティア2022」
 本シンポジウムは、
 化学反応経路探索の新手法の開発と応用研究 ならびに化学反応の理論研究の最先端について
 討論する場として、2009年より始められました。分子科学討論会の開催時期にあわせ、これ
 まで、名古屋、京都、札幌、東京、京都、広島、東京、京都、仙台、福岡、名古屋で開催さ
 れてきましたが、12回目となる2020年度は大阪で開催の予定が新型コロナウィルス対策のた
 めオンラインで開催され、13回目も札幌での開催予定が、オンラインでの開催となりました。

 本年度は、オンサイトで開催いたします。

 日時: 2022年9月18日(日)9:30-17:30
   (受付開始:9:00)
 場所: 慶應義塾大学 矢上キャンパス12棟
 主催: 量子化学探索研究所
 協賛: 日本化学会、分子科学会、理論化学会

 参加費: 無料

 名刺交換会(情報交換会): 無料(飲食無、シンポジウム閉会後に行います)

 論文集「化学反応経路自動探索 Vol.9, Vol.10」配布: 無料(必要な方は受付でお受取ください)

●プログラム
  (*印:招待講演、〇印:登壇者 講演表題をクリックすると要旨(PDF) が開きます。)

  9:25 開会 畑中美穂(慶大理工)

  座長:畑中美穂(慶大理工)
* 9:30~10:00 吉村誠慶(慶應大)
  人工力誘起反応法とグラフ理論を用いた反応機構に関する計算化学的研究
  Computational study on reaction mechanisms using the artificial force induced 
  reaction method and the graph theory 

*10:00~10:30 山中正浩(立教大理)
  柔軟構造を有する不斉触媒の開発におけるGRRM戦略の活用
  Development of Asymmetric Catalysts with Conformationally Flexible Chiral Side 
  Chain Using GRRM Strategy 

*10:30~11:00 河内卓彌(慶大理工)
   パラジウム触媒のチェーンウォーキングの本質的理解に向けた反応機構解析
  Mechanistic Studies Toward Fundamental Understanding of Chain Walking of Palladium Catalysts

休憩

  座長:渡邊宙志(慶大KQCC)
*11:15~11:45 森俊文(九大先導研)
  凝縮系反応の動的機構と反応座標の理論的解明
  Theoretical study on the dynamic reaction mechanisms and reaction coordinates 
  in condensed phase

*11:45~12:15 満田祐樹(大阪公立大理)
  分子動力学計算を利用した生体分子の自由エネルギー反応経路ネットワーク
  Free Energy Reaction Route Network of Biomolecules Using Molecular Dynamics Simulation

12:15~13:25 昼食

13:25~14:55 ポスターセッション(90分)

P01 〇名畑壱志1、前田理2,31北大院総化、2北大院理、3WPI-ICReDD)
    アナターゼTiO2(101)面上におけるギ酸分解反応の理論的研究

P02 〇梅田遼人1、稲垣泰一1、畑中美穂11慶大院理)
    白金クラスターの構造間遷移と電子状態の時間変化

P03 〇住谷陽輔1、上部岳洋1、許斐明日香1、吉澤一成 (1九大先導研)
    酸化物材料の接着特性:密度汎関数理論研究

P04 〇長谷部匡敏1、堤拓朗2,3、常田貴夫2,4、武次徹也2,51北大院総化、2北大院理、3北大L-station、4神戸大院シス情、5北大WPI-ICReDD)
    反応性軌道エネルギー論:反応エネルギー論・有機電子論との統合を目指して

P05 〇林雄太1、長谷川太祐2、上原健輔3、林皓鷺3、井上寛隆3、鈴木弘朗3、
    西川亘3、羽田真毅4、林靖彦3、前田理2,51北大院総化, 2北大院理, 3岡大院自然, 4筑波大数理, 5WPI-ICReDD)
    反応経路自動探索法による加圧アニーリングしたCNTヤーン内部におけるCNTと
    アモルファスカーボンの原子構造変化の理論解析

P06 〇揖斐諒太1、稲垣泰一1、畑中美穂11慶大院理工)
    ホウ素ドープダイヤモンド電極表面へのヒドロニウムイオンの吸着についての理論計算

P07 〇赤羽一平1、前田理2,31北大院総化、2北大院理、3北大WPI-ICReDD)
    水ナノクラスターを反応場とするストレッカー合成:反応性のクラスター内
    位置依存性に関する理論的研究

P08 〇佐々木岳彦11東大院新領域)
    DFTによるCsを導入したゼオライトの反応性の研究

P09 〇稲垣泰一1、畑中美穂11慶大院理工)
    酸化マグネシウムの水和初期過程に関する理論計算

P10 〇市野智也1、前田理1,21北大WPI-ICReDD、2北大院理)
    金属6量体クラスターに触媒されたプロピレン酸化:合金の反応性に関する系統的理論研究

P11 ◯加賀紗里奈1、武次徹也2,3、岩佐豪2,3,41北大理、2北大院理、3北大WPI-ICReDD、4JSTさきがけ)
    近接場光励起の選択則

P12 〇髙橋章将1、 橋本ゆう1、 齋藤滉平1、 高柳敏幸11埼玉大学院理工)
    C2O4H-の光電子脱離による解離反応 

P13 ◯中澤伸太1、 斉田謙一郎2、 渡辺昭敬3、 武次徹也2,41北大院総化、2北大院理、3神戸高専応化、4北大WPI-ICReDD)
    ナフタレンと四塩化炭素の光化学反応における分光学的および理論的研究

P14 〇苅谷晃輔1、稲垣泰一1、畑中美穂11慶大院理工)
    機械学習によるセリウム錯体の励起エネルギーの予測

P15 ◯峯岸佑典1、斉田謙一郎2、堤拓朗2,3、武次徹也2,41北大院総化、2北大院理、3北大L-Station、4北大WPI-ICReDD)
    シアニン色素1122Cの励起状態反応経路探索とダイナミクス

P16 村上龍大1,2、〇飯田龍聖1、橋本ゆう1、高橋章将1、高橋颯真1、高柳敏幸11埼玉大院理工、2上智大理工)
    H- + C2H2 → H2 + C2H-の反応ダイナミクスにおける核の量子効果

P17 ◯神原龍冬1、堤拓朗2,3、古屋謙治4,5、武次徹也2,61北大理、
    2北大院理、3北大L-Station、4九大基幹、5九大院総理工、6北大WPI-ICReDD)
    動力学効果を考慮したOCSジカチオン解離反応の反応経路解析

P18 〇薛灝1、岸本直樹1、高石慎也11東北大院理)
    Mnの水素分子錯体吸脱着の温度依存性に関する量子化学計算

P19 〇山田太朗1、中野宏明2、稲垣泰一1、畑中美穂11慶大院理工、2DIC株)
    機械学習を用いるマンガン錯体の酸化状態の予測

P20 〇Yingxiao XI1、Hironobu Fukuzawa1、Gota Kikugawa1、Naoki Kishimoto11Grad. School of Sci., Tohoku Univ.)
    Development of a Reaction Simulation Method for the Generation Process 
    of Crosslinked Network Structure of Epoxy Resins

P21 〇覚知亮平1、松原希宝1、網井秀樹1 (1群馬大理工)
    活性化エステルのアミノリシスに基づく高分子反応における量子化学的解析

P22 〇俣木圭太1、堤拓朗2,3、小野ゆり子4、武次徹也2,41北大理、2北大院理、3北大L-Station、4北大WPI-ICReDD)
    低次元反応空間に基づく動的分岐機構解析:多経路ペリ環状反応への適用

P23 〇Yukun Bai1、Naoki Kishimoto1、Hironobu Fukuzawa1、Yingxiao Xi11Grad. School of Sci., Tohoku Univ.)
    Study of cyclization reaction pathway of cyanate resin with catalysts 
    by quantum chemical calculation

P24 〇吉元理江1、Attila Taborosi1、Qiyuan He2、阿野勇介2、茶谷直人2、森聖治11茨城大院理工、2大阪大学院工)
    パラジウム触媒を用いたマレイミドの[3+2]環化付加反応における2-メチルベン
    ズアミド類の窒素上の配向基効果に関する理論的研究

P25 〇亀谷陽平1、阿部司2、塩田淑仁1、吉澤一成11九大先導研、2東大院総合文化)
    銅錯体による一酸化窒素還元の機構解明

P26 〇松原希宝1、覚知亮平11群馬大院理工)
    AFIR法を活用したKabachnik-Fields 3成分連結反応の反応機構解析 

P27 〇田代啓介1、小林正人2,3、中島清隆4、武次徹也2,31北大院総化、2北大院理、3北大WPI-ICReDD、4北大触媒研)
    バイオマス由来HMFのフミン化とアセタール保護によるその抑制に関する計算化学的研究

P28 〇Dapeng Zhang1、Naoki Kishimoto1、Ryosuke Miyake21Tohoku Univ.、2Ochanomizu Univ.)
    Quantum chemical analysis of the coordination stability between flexible 
    tripeptides and nickel ions using the GRRM program

P29 〇鈴木机倫1,2,3、前田理1,2,3,41北大ICReDD、2北大院理、3JST-ERATO、4MaDIS)
    多構造マイクロ反復法の酵素反応への応用

P30 〇中谷駿介1、荻原陽平2、JIANG Julong3、稲垣泰一1、畑中美穂11慶大院理工、2東京都立大院理、3北大院理)
    機械学習を用いるパラジウム/ホスフィン触媒反応系の触媒能予測

P31 〇岡田拓明1、前田理2,3,41北大院総化、2北大院理、3北大WPI-ICReDD、4JST-ERATO)
    ベイズ最適化と反応障壁計算を組み合わせた合成実験数削減法の開発:
    クライゼ    ン転位を対象とした数値検証

P32 〇清水雄仁1、Chien-Tien Chen2、森聖治11茨城大院理工、2台湾国立清華大学化学系)
    キラルなバナジル錯体によるオレフィンのエナンチオ選択的1, 2-オキシトリフ
    ルオロメチル化反応における遷移状態の相互作用エネルギー分割解析

P33 〇佐藤諒太1、長谷川太佑2、前田理2,3,4,5 
   (1北大院総化、2北大院理、3北大WPI-ICReDD、4JST-ERATO、5NIMS)
    3D-RISM-SCF法とSC-AFIR法によるZIF-8触媒の外表面におけるKnoevenagel反応の経路探索

P34 〇海老澤修一1、堤拓朗2,3、武次徹也2,41北大院総化、2北大院理、3北大L-Station、4北大ICReDD)
    多配置理論における反応活性軌道の自動抽出手法

P35 〇後町慈生1,2、中村肇3、高玘4、小林高雄4、稲垣泰一1,2、畑中美穂1,21慶大院理工、2慶大KQCC、3IBM、4三菱ケミカル)
    変分量子固有値ソルバにおける波動関数補正法の開発

P36 〇橋本ゆう1 、飯田龍聖1 、村上龍大1,2 、高柳敏幸11埼玉大院理工、2上智大理工)
    Δ-machine learningを利用した高精度ポテンシャル曲面の作成

P37 〇堤拓朗1,2、藤田聡文3、岩田健一郎4、小野ゆり子5、武次徹也1,51北大院理、2北大L-Station、3北大理、4北大院総合化学、5北大WPI-ICReDD)
    反応空間投影法による三経路分岐ポテンシャルエネルギー曲面の構築と動的分岐過程の解析

P38 〇近藤翔哉1、長谷川太祐2、前田理2,3,4,51北大院総合化学、2北大院理、3WPI-ICReDD、4JST-ERATO、5NIMS)
    AFIR法による分子性結晶系の相転移経路ネットワークの構築 : ベンゼン結晶へ の応用

P39 〇曲立豪1、堤拓朗2,3、小野ゆり子4、武次徹也2,41北大院総合化学、2北大院理、3北大 L-Station、4北大WPI-ICReDD) 
    交互最適化アルゴリズムを用いた複雑反応経路網の可視化

P40 〇畑中美穂1、大久保俊1、稲垣泰一11慶大院理工)
    不斉相間移動触媒と酢酸銀を用いるアルキニル化の立体選択性発現機構


  座長:稲垣泰一(慶大理工)
 15:00~15:20 〇小林正人1,2・宮越洸二3・斉田謙一郎1・小野寺陽平4・志賀元紀5・小原真司6・武次徹也1,21北大院理・2北大WPI-ICReDD・3北大院総化・4京大複合研・5東北大UDAC・6物材機構)
  準安定結晶構造探索とパーシステント・ホモロジー解析によるアモルファス構造と結晶構造の橋渡し

 15:20~15:40 〇村上龍大1,2・高柳敏幸11埼玉大院理工・2上智大理工)
  鉄触媒によるエチルカチオンの三重項-五重項間のスピン反転の反応性

*15:40~16:10 大谷 実(筑波大計算科学研究セ)
  電気化学界面における化学反応路探索 
  Exploration of chemical reaction pathways at the electrochemical interface  

休憩

  座長:大西裕也(JSR)
*16:25~16:55 中谷 直輝(東京都立大院理)
   星間塵表面における化学進化に関する理論的研究
  Theoretical studies of chemical evolution on the interstellar dust surface

*16:55~17:25 前澤 裕之(大阪公立大理)
  GRRMにより探る星形成領域の複雑な有機分子
  Complex organic molecules in star-forming regions studied by GRRM

17:25~17:30 閉会

17:30~18:00 名刺交換会(情報交換会)

 実行委員(世話人):(畑中美穂、稲垣泰一、渡邊宙志、大西裕也)

● [シンポジウム: 発表・参加申込]
 発表申込期限: 一般講演:8月 5日(金)          ポスター:8月15日(月)  発表要旨提出期限:    8月31日(水)  事前参加登録予約期限:  8月31日(水)

シンポジウム連絡先(世話人代表:畑中美穂)
慶應義塾大学理工学部
E-mail: srps2022office[at]gmail.com ([at]を@に直してご利用ください)
 

IQCE連絡先: sr*ps@iq*ce.jp (*を外してご利用ください)