☆☆☆　　ＣＨＥＭ−ＤＯ−ＧＡ　　☆☆☆

  

　　　BgColor: Black　Grey　White　D_Blue　L_Blue　Green　Pink　Yellow

© Koichi OHNO　　Ｒｅａｃｔｉｏｎ（ＩＲＣ）　Ｃｈａｎｎｅｌｓ　Ｅｘｐｌｏｒｅｄ　ｂｙ　ｔｈｅ　ＧＲＲＭ−ＧＤＳＰ　Ｐｒｏｇｒａｍ


　これは、ヒドロキシアセチレンHCCOHのCHのHが隣のCに転位してHOCHCができる反応
です。このとき、COHがつくる面に垂直な面内でCHが回転しながら CHのHが隣のCに転
位しています。このため、生成物HOCHCの構造はOH基のH以外がほぼ平面になり、OH基
のHだけが、面外にずれた形になっています。 　　　　　　　　　　　　　　　　　
　生成物のHOCHCは、OHが面の上下のどちらにあるかの違いで、鏡に映った対掌体が 
存在しますので、光学活性です。反応物のヒドロキシアセチレンは、光学不活性です
ので、そかこら、末端のCHがどちら側に「尻尾」を振り始めるかで、どちらの光学活
性体になるかが決まります。キラリティーの選択が「尻尾」が揺れる向きで決まると
いうのは、たいへん面白い現象です。