© Koichi OHNO Reaction(IRC) Channels Explored by the GRRM−GDSP Program[ TOP ] [ NEXT ] [ HOME ]
これは、ホルミル基とCH基をもつカルベンHCCHOから、CCOが折れ曲がって三角型の CCO環が形成するとともに、CH基のHがホルミル基側のCに転位する反応です。この反 応の生成物は、エチレンオキサイド(オキシラン)のCH2部分からH2個を取り去った 形の環状カルベンです。OCC結合角が狭まって、新たなOC結合ができると同時に、CH のHが隣の炭素に移動するところが遷移構造になっています。 逆向きの反応では、CH2部分が横揺れすることが引き金になって1つのHが移動を開 始します。このCH2の横揺れが3員環の面のどちら側に起こるかで、光学活性なHCCHO のどちができるかが決まります。