© Koichi OHNO Reaction(IRC) Channels Explored by the GRRM−GDSP Program[ TOP ] [ NEXT ] [ HOME ]
これは、H2OがC2にくっついた形のH2OCC分子において、水分子H2OがCC部分の反対 側に転位する反応です。転位した結果は、最初と同一のものですが、もしも2つの炭 素原子の一方が、12Cではなく、13Cや14Cなどの同位体であたならば、2つの炭素の同 位体の配列の違う化合物に変わります。 遷移構造は、2つの水素原子が、移動先に近い側を向いた状態で、CO結合が切れる 部分で、くっつく先のC原子から見ると、非対称になっています。逆向きでは、移動 先とは反対側に2つのH原子が向いた状態でCO結合が切れて、行き先のCにH2Oがくっ ついたところが遷移構造になります。 水分子が少し回転しながら転位するところも注目されます。